宮代NOWの雑記帳
埼玉県宮代町の住人が吐露する日々思うことや出来事
(震災余話 1) 0.49 倒壊する可能性が高い
埼玉県宮代町に我が家がある。昭和55年6月建てられた木造の二階屋。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災。宮代町の震度計は震度6弱という埼玉県で最大の揺れであったとの記録を残した。
宮代町が平成23年3月13日現在でまとめた被害状況によると
○死傷者 …無し 火 災 …無し
○民家の被害等
建築物被害 屋根瓦のずれ・落下・破損等 …421件
ブロック塀被害 傾斜、倒壊、亀裂、落下 …3件
門扉の傾斜 …1件
その他1 …9件
○公共施設等の被害状況
道路等 道路と橋の接続部の段差等 …44件
公共施設(集会所など)屋根瓦の破損等 …20件
我が家も大きく揺れた。
屋根瓦がずれ、一部破損、壁の一部にクラックが出来た。
だが、倒壊はなかった。
埼玉県や宮代町では「食料等の備蓄も大切ですが、命を守る住宅の耐震化は重要なポイントとなります」と、建物の倒壊を防ぐ耐震改修工事や建て替えを促すため、「耐震診断」の受診を推奨している。
宮代町では、耐震診断の診断料の一部を助成する制度を進めている。
助成を受ける要件は
① 町内の所在する地上2階建て以下の木造建築物であること
② 昭和56年以前に建築された建築物であること
③ 過去に、この補助制度を利用していない建築物であること
④ 「宮代町耐震診断士及び耐震改修工事店登録事務要綱」に基づき登録している耐震診断士が行うこと
⑤ これから耐震診断の実施を考えていること
我が家はこの要件に合致するので助成を受けて「耐震診断」を受けてみることとした。
「宮代町耐震診断士」のM氏に診断を依頼した。
診断費用は建物の大きさ等やその他の条件等で様々なようだが、我が家の場合は10万円超とのこと(助成が一般には「5万円を限度に診断費用の2分の1の範囲内で」うけられるので、我が家の負担は実質5万円超となる)。
建築時の「建築確認通知書」が手元にあったので、これを提示して診断をお願いした。
2回ほど、建築士や建設担当者らが来訪して詳細な調査を行なった。
外回りは無論のこと、家屋内や天井裏、床下、壁の状況などを写真を撮ったり測ったり・・・。
その結果がこのほどまとまった。
それによると、
外部調査では「東面に外壁のクラックが見られる」が、外壁、屋根、軒裏の状況は良好、基礎部分にもクラックはなく良好。
内部調査では、一部床の沈下が見られるが、小屋浦、天井裏、床下の構造材など良好
と、ここまでは、ほとんど問題なし。
だが、
「一般診断法」(壁を主な耐震要素とする住宅が対象の診断方法)によると
1階のX方向が0.49 Y方法が0.49 2階のX方向が1.00 Y方向が0.98
(1.5以上で倒壊せず、1.0~1.5未満で一応倒壊しない、0.7~1未満で倒壊する可能性がある、0.7未満で倒壊する可能性が高い)
つまり、我が家は「倒壊する可能性が高い」ということ。
「昭和56年以前の建物で1.00を超えるものは少ない」とは聞いていたが、ちょっと低いように感じられる。
余震などで揺れに敏感になり「強い風が吹くとこの家は揺れる」という妻は「やっぱりねー」とばかりに家屋への不信感を増幅させる。
さてさて、どうしよう。
宮代町では、耐震改修工事や建替え工事への助成も行なっている。
その要件は
① 町内の所在する地上2階建て以下の木造建築物であること
② 昭和56年以前に建築された建築物であること
③ 耐震診断の結果、耐震評点が1.0未満の建築物を、耐震評点1.0以上となるような上記「対象工事」であること
④ 工事費用が30万円以上であること
⑤ 過去に、この補助制度を利用していない建築物であること
⑥ 改修工事の場合、「宮代町耐震診断士及び耐震改修工事店登録事務要綱」に基づき登録している耐震改修工事店が行うこと(※ 建替え工事の場合、業者の指定はありません)
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